うたよむブログ

短歌のこと、読書会のこと

2020-01-01から1年間の記事一覧

日本歌人2020年2月号 2/2

【日本歌人2020年2月号】 (つづき。前の記事はこちら)日本歌人には「佐美雄の一首」というコーナーがあり、毎月会員が前川佐美雄の歌の鑑賞を行っています。今回は前田寧さんの鑑賞。歌集『植物祭』から。・かなしみを締めあげることに人間の力を盡(つく…

日本歌人2020年2月号 1/2

今月も「日本歌人」誌から気になった歌や特集などをメモしていきます。【日本歌人2020年1月号】・明朝は霜降るでせう今宵なるサラダに月の香りするなる(佐藤光子) ・時刻む病身の音自省なる鞭は鞭なれど甘やかに生く(佐藤光子) →自省の鞭は厳しさを思わ…

日本歌人2020年1月号 2/2

【日本歌人2020年1月号】(つづき。前の記事はこちら) 今月から始まった特集連載は「『梁塵秘抄』を読む」(馬場光子)。今回は、子どもの遊び、遊女…等「遊び」の歌から今様の魅力を探っています。 「今様の魅力は、これを歌い出したその時点で歌い手その…

日本歌人2020年1月号 1/2

今月から私の備忘録も兼ねて、『日本歌人』から気になる歌や評論などをメモしていこうと思います。 【日本歌人2020年1月号】 ・占ひに身を委せたる日もあれど今日のわれは翼もちゐる(仲つとむ) →翼があれば、風に身を委せることも意思を持って方向転換する…