うたよむブログ

短歌のこと、読書会のこと

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

馬跳びの馬だつたわたし 校庭は…(黒木三千代) @現代短歌の鑑賞101

馬跳びの馬だつたわたし 校庭はゆふぐれのうすい墨の香がして 黒木三千代 馬跳びの馬。 前屈の姿勢で目に映るのは、自分自身の薄墨色の影だけである。 その自分の背中を飛び越えて、たくさんの同級生たちが先へ行く。 その眩しさ。 追いつけない、ほの暗い思…