2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
脳内にいくたび星をほろぼしぬ摘まれし花の復讐のため 佐古良男/日本歌人(平成22年2月号) 私たちはそう簡単に自分の憎しみを他人の憎しみのように扱うことはできない。 はたから見れば、たった一輪の小さな花。 だけどそれを奪われることは、本人にとって…
あめんぼの足つんつんと蹴る光ふるさと捨てたかちちはは捨てたか 川野里子/『五月の王』H2 童謡のようなリフレインのせいだろうか。 言葉とは裏腹に、春のキラキラしたイメージが立ち上がってくる歌だ。 赤ちゃんに米を背負わせて転ばせるとか そういうポデ…